その努力、無駄になっていませんか?

「営業からエンジニアになって、人生を変えるんだ!」
そう決意したあなたが、まず何を思い浮かべますか? おそらく、「プログラミングスクールに通う」「Webエンジニアを目指す」といった道ではないでしょうか。
もし、そう考えているなら、あなたはキャリアチェンジで「失敗」する、最も典型的なパターンに、今まさに足を踏み入れようとしているかもしれません。
こんにちは。このブログを運営している酒井です。 何を隠そう、私自身もかつては「エンジニア=プログラミング」と信じ込み、プログラミングスクールの説明会で提示された50万円もの高額な費用に尻込みし、「それなら独学で!」と意気込んで、見事に挫折した、典型的な「失敗」経験者です。
この記事は、「才能がない」と諦めかけている、かつての私と同じあなたへ送る、最も重要な戦略ガイドです。 あなたの「営業」経験を活かせば、才能などなくても勝てる「戦場」がある。その真実についてお話しします。
私の失敗談:「才能の壁」に絶望した日

私は「営業しかできない」自分を変えたくて、エンジニアへの転身を決意しました。 当時は「エンジニアになるなら、まずはプログラミングだろう」と安易に考え、いくつかのプログラミングスクールの説明会に参加しました。
しかし、そこで提示された金額は「50万円」。 当時の私にとって、それはとてもじゃないですが、簡単に出せる金額ではありませんでした。
「高すぎる…。でも、ここで諦めたくない」
そう考えた私は、「独学でやってやろう」と決意し、参考書やUdemyのe-learning動画教材を買い漁り、勉強をスタートしました。 しかし、そこで待っていたのは、絶望でした。
Pythonという言語で「Hello, World!」という文字を表示させることはできても、その次に出てくる「変数」「関数」「クラス」…。 理系出身でもない、文系の私にとって、それらは呪文にしか聞こえませんでした。
毎晩、視聴者を置いてけぼりにする爆速の動画を0.5倍速で再生し、参考書とにらめっこする日々。 本気で2ヶ月間取り組みましたが、頭に入ってくるのは「あれ、プログラミング、ぜんぜん面白くないやん…」という、残酷な気づきだけでした。 (実際、あまりの分からなさと面白くなさに、参考書を壁に投げつけたこともあります…)
「自分には、才能がないんだ」 「文系の自分には、やっぱり無理だったんだ」
高額なスクール代は払わずに済みましたが、貴重な時間と、なにより「エンジニアになれるかもしれない」という希望を失い、自己嫌悪と絶望感だけが残りました。これが、私の「営業 から エンジニア」への最初の「失敗」でした。
なぜ、あなたは「プログラミング」で失敗するのか?
今なら、あの失敗の原因が痛いほど分かります。 それは、才能の問題ではなく、そもそも「戦う場所」を間違えていたからです。
あなたが「プログラミング」という土俵で戦おうとしている相手は、
- 10代の頃からコードに触れてきた、若い才能
- 情報工学部で4年間、体系的に学んできた理系出身のスペシャリスト
- プログラミングそのものが生きがいである、生粋のギーク
といった猛者たちです。 その土俵では、あなたが営業として5年、10年と培ってきた「顧客との対話力」や「課題発見能力」は、ほとんど評価されません。
あなたは、自分の最強の武器(=営業スキル)をすべて捨て、相手が最も得意とするルールで、真正面から勝負を挑もうとしているのです。 これでは、どれだけ努力しても、報われる可能性が低いのは当然です。
戦う場所を「ブルーオーシャン」に変えよ
では、どうすればよかったのか? 答えはシンプルです。「戦う場所」を変えること。
あなたの貴重な「営業経験」こそが、最強の武器として輝く「戦場」を選ぶのです。 私にとって、その戦場が「Microsoft 365(M365)」の世界でした。
なぜM365が「ブルーオーシャン(穴場)」なのか?
- プログラミングが「必須」ではない
- M365の世界(SaaSエンジニア)で求められるのは、プログラミング能力ではなく、「どの機能を、どう設定すれば、お客様の業務が改善するか」を考える、「設定」と「コンサルティング」の能力です。
- あなたの「営業スキル」が最強の武器になる
- お客様の業務を理解し、課題を聞き出し、最適な活用法を提案する。これは、まさにあなたが営業として培ってきた「課題発見能力」や「提案力」そのものです。技術力だけを磨いてきたエンジニアにはない、あなただけの圧倒的な強みとなります。
- 市場は巨大なのに、専門家が圧倒的に不足している
- 日本の多くの企業がM365を導入していますが、それを使いこなせず、宝の持ち腐れになっているケースが山積みです。市場の需要は爆発的に高いのに、「営業の心」と「ITの知識」を両方持つ専門家が、圧倒的に足りていないのです。
「失敗」を「戦略」に変える思考法
プログラミングの独学に失敗した経験は、私に「自分には才能がない」という絶望と同時に、「自分は、技術力ではなく、営業力で戦うべきだ」という、キャリアの軸となる「1%の真実」を教えてくれました。
「営業×IT(M365)」
この「スキルの掛け算」こそが、文系出身の私でも、才能あるプログラマーたちと戦わずに勝てる、唯一の道筋でした。
まとめ:あなたの「失敗」は、キャリアの「羅針盤」だ

「営業 から エンジニア」を目指す道で、「失敗」はつきものです。 しかし、その失敗は、決して無駄ではありません。
もし、あなたがプログラミング学習で「無理だ…」と感じているなら、それは「才能がない」というサインではなく、「あなたの戦う場所は、そこではない」という、キャリアの神様からの重要な「道しるべ」なのです。
あなたの99%の努力を、才能勝負のレッドオーシャン(プログラミング)に注ぎ込むのは、今日で終わりにしませんか? その努力を、あなたの営業経験が輝くブルーオーシャン(SaaSエンジニア)に振り向ける。 それこそが、あなたの失敗を「成功の母」に変える、最も賢明な戦略です。
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