営業の仕事が終わった後、クタクタになった体で、カフェや自室のデスクに向かう。 週末の貴重な休みも、すべてプログラミングの勉強に捧げる…。
もしあなたが今、「エンジニアになって、人生を変えるんだ」と、そんな風にすり減るような努力を続けているなら。 僕は、あなたのその熱意と行動力を、心から尊敬します。
でも、もし…。 その尊くて、かけがえのない「99%の努力」が、たった「1%の考え方」の違いだけで、報われないものになってしまうとしたら、あまりにも悲しすぎますよね。
この記事は、あなたがそんな残酷な結末を迎えないために投稿しました。
こんにちは。このブログを運営している酒井です。 何を隠そう、僕自身もかつては「才能」という見えない壁に、本気で絶望しかけた人間です。営業からエンジニアへの道を決意したはいいものの、IT用語がまったく理解できず、「自分には才能がないんだ…」と、買ったばかりの参考書を壁に投げつけたこともあります。
しかし、ある「1%の真実」に気づいた日から、僕のキャリアは劇的に変わりました。 それは、根性や才能の話ではありません。 あなたのその大切な努力を、「どこに」向けるか。 ただ、それだけのことだったんです。
今回は、営業からエンジニアを目指すあなたが、その努力を100%報われるものにするための、最も重要な「考え方」について、僕の体験談を交えながら、じっくりとお話ししていきます。
多くの人がハマる「99%の無駄な努力」の罠

まず、多くの「営業からエンジニア」を目指す人が、良かれと思ってハマってしまう、「もったいない努力」の罠についてお話ししなければなりません。
それは、「エンジニアになる = プログラミングを極める」という、一本道しか見えなくなることです。
「エンジニアとして成功するには、誰よりも美しいコードが書けなければならない」 「Web系エンジニアやアプリ開発者こそが、花形だ」
そう信じ込み、あなたは自分の営業経験という「過去」を一度リセットして、ゼロからプログラミングの戦場に飛び込もうとしていないでしょうか? それこそが、最も危険な「努力の方向性の間違い」なのです。
なぜなら、その「プログラミング」という戦場には、
- 10代の頃からコードに触れてきた、若い才能
- 情報工学部で4年間、体系的に学んできた理系出身のスペシャリスト
- プログラミングそのものが生きがいである、生粋のギーク
といった人たちが、すでにたくさんいるからです。 あなたが営業として5年間、10年間と培ってきたスキルは、その世界では「あまり関係のないもの」と見なされてしまうかもしれません。
例えるなら、自分の最強の武器(=営業スキル)をすべて捨てて、あえて相手が最も得意とするルール(=プログラミング)で、真正面から勝負を挑もうとしているようなもの。 これこそが、「無駄な努力」の正体です。
どれだけあなたが99%の努力をしても、戦う場所を間違えていては、その努力が報われる可能性は、残念ながら低くなってしまいます。
僕も、最初はそうでした。「エンジニアになるなら、開発系がカッコいい」と、漠然とした憧れを抱いていました。 しかし、プログラミングの基礎を学ぼうとPythonの基礎講座動画を視聴した瞬間、僕は絶句しました。意味不明な呪文の羅列に頭がついていかず、気づいたら爆睡していました。絶望です。 「自分には、才能がないんだ」と。
でも、今思えば、あれは「才能」の問題ではなかった。 単純に、「自分が戦うべき場所を、間違えかけていただけ」なんですよね。
あなたの努力を報われるものにする「1%の真実」

では、あなたが知るべき「1%の真実」とは何か。 それは、あなたの「営業経験」こそが、IT業界で最強の武器になる「戦場」を選びましょう、ということです。
あなたの「99%の努力」を、プログラミング技術の習得(=苦手かもしれないことの克服)に全て注ぎ込むのではありません。 あなたの「99%の努力」は、あなたの強み(=営業スキル)が一番輝く場所で、本当に必要なITスキル(=1%の真実)と「掛け合わせる」ために使うべきなんです。
そして、その「あなたが目指すべき戦場」。 それこそが、僕がこのブログで提唱し続けている「SaaSエンジニア(Microsoft 365など)」や「ITコンサルタント」といった、「ビジネスと技術の橋渡し役」としてのキャリアです。
なぜ「営業経験」がIT業界で最強の武器になるのか

考えてみてください。 現代のITのゴールって、何でしょうか? それは「キレイなコードを書くこと」ではなく、「ITの力で、お客様のビジネスの課題を解決すること」ですよね。
そして、そのゴールにたどり着くために、本当に必要なスキルは何でしょう?
- お客様の「何に困っているか」を、言葉の裏から聞き出す「ヒアリング能力」
- 複雑な問題を整理し、「どうすれば解決できるか」を設計する「課題発見・解決能力」
- 技術的な解決策を、「なぜこれが必要か」と分かりやすく説明する「提案・言語化能力」
これって、まさにあなたが営業として、日々、試行錯誤しながら磨いてきたスキルそのものじゃないでしょうか?
多くの純粋な技術系エンジニアは、素晴らしい技術力を持ちながらも、この「お客様との対話」や「課題の特定」を苦手としている場合があります。 彼らにとっての「99%の努力」は、技術の習得にあります。
だからこそ、技術とビジネスの両方を理解し、「翻訳」できる人材は、IT市場において、圧倒的に希少価値が高いのです。
僕は営業1年目に、同期300人の中でトップになる「新人賞」をいただきました。しかし2年目、あっという間に同期に追い抜かれ、「自分には営業としての才能は、もしかしたら乏しいのかもしれない」と本気で焦りました。 そこで僕は、戦い方を変えることにしたのです。
100人に1人の営業スキルで戦っても、1万人に1人の天才営業マンには勝てない。
でも、100人に1人の営業スキルと、 100人に1人のM365スキルを身につけたら、
100 × 100 = 1万人に1人の「営業ができるM365エンジニア」として、市場でユニークな存在になれるんじゃないか。
これが、僕が見つけた「1%の真実」であり、「正しい努力」の方向性でした。
「正しい努力」は、あなたの人生を劇的に変える

この「1%の真実」に基づいた「正しい努力」を始めると、あなたのキャリアは驚くべきスピードで好転します。
1. 学習の「手応え」が、まったく違ってくる
まず、学習効率が爆発的に上がります。 プログラミングのように「才能」や「センス」が問われる分野ではなく、「知識」や「設定方法」が中心のM365のようなSaaSの学習は、あなたの営業としての論理的思考力と、実は相性が抜群です。
何より、「この機能を使えば、あのA社の課題を解決できるな」というように、学んだことが、すぐに顧客の課題解決に結びつくのが分かります。 「これは無駄な努力じゃない」という確かな手応えを感じながら、効率よく学習を進められるのです。
2. あなたの「経験」が、正当に評価され、収入に変わる
「営業もできて、技術も分かる」というハイブリッド人材の市場価値は、あなたが想像している以上に高いです。 企業は、あなたの「営業経験」という名の、何年もの歳月をかけて培われた「即戦力スキル」に対して、喜んで高い報酬を支払います。
僕自身、この「戦う場所」を選んだことで、キャリアは一変しました。エンジニアに転身後、フリーランスとして独立し、会社員時代の年収の3倍を達成できました。
でも、手に入れたのはお金だけじゃありません。「自分の人生を、自分でコントロールしている」という実感です。
平日の昼から、空いているサウナでゆっくりと汗を流し、リフレッシュしてから仕事に戻る。 営業時代には考えられなかった、そんな自由な働き方が、今の僕の日常です。
3. 「本物のやりがい」に出会える
営業時代、僕が感じていた虚しさの一つに、「数字を達成しても、またゼロから始まるラットレース」という感覚がありました。 しかし、エンジニアとして、お客様の課題を自分の手で解決し、「酒井さんのおかげで、仕事が本当に楽になったよ」と直接感謝される経験は、数字とは全く質の異なる、本物の「やりがい」を与えてくれます。
「受注」がゴールだった日々から、「受注」がお客様の成功への「スタートライン」に変わる。この感覚の変化は、何物にも代えがたいものでした。
まとめ:あなたの努力を、”才能”のせいで終わらせないために

「営業からエンジニア」 そのあなたの決意は、絶対に間違っていません。 しかし、その尊い「99%の努力」を、どうか「才能」という言葉のせいで、無駄にしないでください。
才能がないのではありません。 戦う場所が、違うだけです。
「プログラミングができないと、エンジニアにはなれない」 そんな古い常識は、今日ここで捨ててください。
あなたの営業経験こそが、新しい時代を切り拓く、最強の「才能」です。 その才能を、最も輝かせることができる「1%の真実」の戦場(SaaSエンジニアやITコンサルタントの世界)で、あなたの努力を100%報われるものに変えていきませんか?
このブログは、そのための具体的な道筋を、これからも発信し続けます。 あなたの努力は、決して無駄じゃありません。
