前回の記事で、あなたのPCに眠るPower Automateという「宝のツール」を発見していただけたでしょうか?

きっと、あなたの心の中は、期待と少しの不安で満ちているはずです。 「すごいツールなのは分かった。でも、一体何から手をつければいいんだろう?

ご安心ください。 この記事では、IT営業のあなたが抱える、よくある「面倒くさい…」を解決するための、具体的で、今日からすぐに真似できるPower Automate活用アイデアを2つ、厳選してご紹介します。

プログラミングは一切不要です。 さあ、あなたの手で、エンジニアとしての「最初の実績」を作り上げてみましょう。

まず、Power Automateの作成画面を開こう

これから紹介する2つの自動化フローを作るために、まずはPower Automateの「作成」画面を開くところから一緒に始めましょう。

Power Automateのホーム画面へアクセスし、、画面の左側にあるメニューの中から「+作成」という項目をクリックします。

これで準備は完了です! この画面から、あなたの業務を効率化する、あらゆる自動化フロー作りが始まります。 では早速、一つ目の事例を見ていきましょう。


事例①:上司からの「依頼メール」をタスク化し、対応漏れをゼロにする

こんな悩み、ありませんか?

大事な依頼が、大量のメールに埋もれてしまい、対応を忘れてしまった…。チャットや口頭での依頼も多く、タスク管理がぐちゃぐちゃだ。

Power Automateでこう解決!

上司や特定のお客様から、特定のキーワード(例:「【依頼】」)を含むメールが届いたら、自動であなたの「Microsoft To Do」にタスクとして登録します。

用意するもの

  • Outlook(普段使っている会社のメール)
  • Microsoft To Do(M365に含まれるタスク管理ツール)

作成の簡単ステップ

Power Automateで「自動化したクラウドフロー」を選択します。

スキップ」を選択します。

トリガー(起動条件)に「新しいメールが届いた時 (V3)」を選びます。

詳細パラメータをクリックし、「差出人」と「件名フィルター」にチェックをいれます。

差出人を「上司のメールアドレス」に、件名フィルターに「【依頼】」と設定します。
※このシナリオでは「【依頼】」を含む件名で上司から依頼メールが届く前提で紹介しております。

アクション(実行する操作)に「To Do を追加する (V3)」を選びます。

タスクの「タイトル」の「⚡マーク」をクリックしてメールの「件名」をを指定します。

同様に、「本文 コンテンツ」「⚡マーク」をクリックしてメールの「本文」を指定します。

保存して、フローをオンにすれば完成です!

これで、あなたはもう、重要な依頼を見落とすことはありません。


事例②:「あの添付ファイルどこだっけ?」を撲滅する

こんな悩み、ありませんか?

お客様から送られてくる見積依頼書や提案資料。メールで何度もやり取りするうちに、どれが最新版か分からなくなる。探すだけで時間が溶けていく…。

Power Automateでこう解決!

特定のお客様から、添付ファイル付きのメールが届いたら、自動でその添付ファイルをSharePointやOneDriveの特定のフォルダに保存します。

用意するもの

  • Outlook
  • SharePoint または OneDrive for Business

作成の簡単ステップ

Power Automateで「自動化したクラウドフロー」を選択。

スキップ」を選択します。

トリガー(起動条件)に「新しいメールが届いた時 (V3)」を選びます。

詳細パラメータをクリックし、「差出人」にチェックをいれます。

差出人を「お客様のメールアドレス」などに設定します。

アクションに「ファイルの作成」を選びます。

保存先のOneDriveフォルダパスを指定します。

「File Name」「⚡マーク」をクリックして「新しいメールが届いたとき(V3)」の「添付ファイル 名前」を指定します。

同様に、「File Content」「⚡マーク」をクリックして「新しいメールが届いたとき(V3)」の「添付ファイル コンテンツ」を指定します。

保存して、フローをオンにすれば完成です!

これで、あなただけの「自動ファイリングシステム」が完成。もう、ファイル探しの旅に出る必要はありません。

まとめ:小さな成功体験が、あなたをエンジニアに変える

いかがでしたか? プログラミングを一切使わなくても、あなたの身の回りの「面倒くさい」を解決できる、具体的なイメージが湧いたのではないでしょうか。

今日紹介した2つのアイデアは、ほんの始まりに過ぎません。 重要なのは、まずたった一つでもいいから、実際に作ってみて、「できた!」という成功体験を味わうことです。

その小さな成功体験と、あなたが作った「業務自動化フロー」こそが、あなたのエンジ-ニアとしてのキャリアを証明する、誰にも真似できないリアルな「実績」になるのです。

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