「エンジニアになりたい。でも、種類が多すぎて、どれを目指せばいいか分からない…」
もしあなたが今、そんな情報の海で途方に暮れているなら、この記事はあなたのための「羅針盤」です。
初めまして。このブログを運営している酒井です。 何を隠そう、僕もIT営業時代、「エンジニアになるなら、まずはプログラミングだろう」と思い込んでいた一人でした。
しかし、結論から言えば、その固定観念こそが、キャリアチェンジで失敗する最大の罠だったのです。
この記事では、世の中にあるエンジニアの種類を分かりやすく解説し、特にあなたのような営業経験者が、どの道を選ぶべきか、その戦略的な判断基準をお伝えします。
大前提:ITエンジニアは、2つの「世界」に分かれている

まず、複雑に見えるエンジニアの種類を、大きく2つの世界に分けて考えましょう。
- コードを「書く」エンジニアの世界(アプリケーション領域)
プログラミング言語を駆使して、Webサイトやアプリといった「目に見えるサービス」をゼロから作り上げる世界です。多くの人が「エンジニア」と聞いてイメージするのは、こちらの世界でしょう。 - IT基盤を「支え、活用する」エンジニアの世界(インフラ領域)
サービスが動くための土台となるサーバーやネットワーク、クラウド環境を設計・構築・運用する世界です。近年では、Microsoft 365のようなSaaSツールを企業に合わせて最適化し、活用を支援する役割も、この世界に含まれます。
かつての僕がそうだったように、多くの未経験者は「コードを『書く』世界」に憧れがちです。しかし、そこには厳しい現実があります。
【エンジニア種類一覧】それぞれの仕事内容とリアルな市場感
コードを「書く」エンジニアの世界
種類 | 主な仕事内容 | 求人数 | 競争率(未経験) |
Webエンジニア | WebサイトやWebサービスの開発・運用。フロントエンドとバックエンドに分かれる。 | 非常に多い | 極めて高い |
アプリエンジニア | スマートフォン(iOS/Android)アプリの開発・運用。 | 多い | 高い |
Webエンジニアやアプリエンジニアは、確かに華やかで求人数も豊富です。ITエンジニアの求人倍率は常に高い水準にあり、業界全体が人材不足であることは間違いありません
しかし、ここに大きな落とし穴があります。近年、プログラミングスクールの急増により、類似のスキルセットを持つ未経験者が市場に溢れかえり、「未経験エンジニアは飽和状態」という厳しい現実が生まれています 。企業が求めているのは、単に研修を終えた人材ではなく、自ら問題を解決できる「自走力」のあるポテンシャルの高い人材です 。チュートリアルをなぞっただけのポートフォリオでは、書類選考を通過することすら困難でしょう 。
もちろん、あなたの営業経験が無駄になるわけではありません。顧客の要望を正確にヒアリングし、要件を定義する「上流工程」では、そのコミュニケーション能力が高く評価されます 。しかし、それはあくまで付加価値。まずは、熾烈な競争を勝ち抜くための高度なプログラミングスキルを習得するという、非常に高いハードルが待ち構えています
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転職希望者数は前年同月比173%で過去最高、レバテックが「ITエンジニアの需給変化」を公開
要件定義とは何か?進め方6ステップから成功させるためのコツと注意点
エンジニアに必要なコミュニケーション能力4つとは?診断方法と項目も紹介
IT基盤を「支え、活用する」エンジニアの世界
種類 | 主な仕事内容 | 求人数 | 競争率(未経験) |
インフラエンジニア | サーバーやネットワークの設計、構築、運用・保守。 | 多い | 普通 |
クラウドエンジニア | AWSやAzureといったクラウド環境の設計・構築・運用。 | 急増中 | 普通~やや高い |
M365エンジニア | クラウドの一種であるMicrosoft 365の導入支援、環境構築、活用コンサルティング。 | 急増中 | 低い(穴場) |
こちらの世界は、コードを書く世界ほど派手さはありません。しかし、企業のITインフラという心臓部を担うため、需要が非常に安定しており、景気に左右されにくいのが特徴です 。特にクラウド化の流れは加速しており、クラウドエンジニアの将来性は極めて高いと言えます 。
そして、この中でも特に注目すべきが「M365エンジニア」です。
日本の企業のグループウェア導入率は65%を超え、大企業では約8割がMicrosoft 365を利用しているという巨大な市場があります 。にもかかわらず、その導入や活用を専門的に支援できるエンジニアが圧倒的に不足しているのです。
これは、まさに「ブルーオーシャン(穴場)」。需要が供給を大幅に上回っているため、経験者の月収レンジは65万円~120万円といった高水準の案件が珍しくありません
ビジネスメール環境は「Microsoft 365」が6割
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営業出身のあなたが「選ぶべき道」とは?
では、これらのエンジニアの種類の中から、あなたはどれを選ぶべきか。 答えは明白です。あなたの「営業経験」という武器が、最も輝く場所を選ぶべきです。
比較項目 | Web・アプリエンジニア | M365エンジニア |
プログラミング比重 | 高い(必須スキル) | 低い(ほぼ不要) |
未経験での競争率 | 非常に高い | 低い |
営業経験の活かしやすさ | △(限定的) | ◎(最強の武器になる) |
Web・アプリ開発の世界では、あなたの営業経験は「コミュニケーションが得意」という程度の評価しか得られないかもしれません。
しかし、M365エンジニアの世界では、顧客の課題をヒアリングし、解決策を提案するという、あなたが当たり前にやってきたことそのものが、最も価値のあるスキルとして評価されます 。
M365エンジニアの仕事は、単なる技術提供ではありません。顧客の業務を深く理解し、「TeamsやSharePointをどう使えば業務が効率化できるか」「Power Automateでこの手作業を自動化できないか」といったコンサルティングそのものです 。これは、まさにソリューション営業のプロセスと全く同じなのです。
技術力は後から学べます。特にM365の管理で使われるPowerShellは、プログラミング言語に比べて学習曲線が緩やかで、初心者にも取り組みやすいと言われています 。しかし、顧客と対話し、信頼関係を築き、ビジネスの課題を的確に捉える力は、一朝一夕では身につきません 。
そのアドバンテージを、あなたはすでに持っているのです。
キャリアチェンジは、ゼロからのスタートではありません。あなたの経験を最大限に活かせる戦場を選ぶ、戦略的な一手です。今こそ、その武器を手に、新たなキャリアの扉を開きましょう。
まとめ:憧れではなく、「戦略」でキャリアを選ぼう

「エンジニアになりたい」というあなたの想いは、素晴らしい第一歩です。 しかし、その次の一歩を間違えてはいけません。
「なんだかカッコよさそう」という憧れだけで道を選ぶのではなく、 「自分の強みが最も活きるのはどこか?」 「競争が少なく、自分が勝ちやすい市場はどこか?」 という、戦略的な視点で自分のキャリアをデザインしてください。
僕自身、最初は開発エンジニアに憧れていました。しかし、偶然にもM365の道に進んだことで、自分の営業経験が爆発的な価値を生むことを知りました。
この記事が、あなたが情報の海から抜け出し、自分だけの「勝ち筋」を見つけるきっかけになれば、これ以上嬉しいことはありません。
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