その検索窓に打ち込んだ言葉が、あなたの心の叫びですよね。 「営業、辞めたい。」
20代の頃とは違う、責任の重さ。簡単には後戻りできない年齢。周りは家庭を持ったり、役職がついたり。自分だけが、このまま足踏みを続けているような焦燥感。
痛いほど、その気持ちが分かります。 僕も、営業として働きながら「このまま30歳、40歳になったら、自分はどうなってしまうんだろう」という、ぼんやりとした絶望の中にいました。
でも、大丈夫です。 30代は、決して終わりではありません。むしろ、これまでの経験を武器に変える、最高のスタートラインです。
この記事では、あなたがまだ気づいていない「最強の武器」と、それを使って人生の主導権を取り戻すための、具体的な3ヶ月のロードマップをお伝えします。
その経験、捨てないで。あなたが気づいていない5つの武器
「営業しかやってこなかった自分に、特別なスキルなんてない」 そう思っていませんか？それは、大きな間違いです。あなたが「当たり前」だと思っているその経験こそ、エンジニアの世界では喉から手が出るほど求められる「希少スキル」なのです。
数字を追う「執着心」
エンジニアは時に、保守的になりがてです。しかしあなたは、目標数字のために、泥臭く、貪欲に行動してきたはず。その「なんとしてでも目標を達成する」という執着心は、プロジェクトを推進する上で絶大な力を発揮します。営業目線を持つあなたは、会社に利益をもたらす、攻めのエンジ姿勢を持ったエンジニアになれるのです。
相手の「懐に入る」共感力
営業は、顧客の感情に寄り添い、信頼関係を築くプロです。このスキルは、プロジェクトで予期せぬトラブルが起きた時に真価を発揮します。築き上げた信頼関係があれば、顧客もあなたの言葉に耳を傾け、無理難題ではなく「一緒に解決策を探す」パートナーになってくれます。これは、僕自身が現場で何度も実感した、お金では買えないスキルです。
複雑を「翻訳する」言語化能力
あなたはこれまで、難しい商材を、ITに詳しくないお客様にも分かるように説明してきたはずです。その「翻訳能力」は、エンジニアにとって必須スキルです。僕もIT素人から始めたので分かりますが、専門用語の壁は想像以上に高い。あなたが「この言葉、お客様は分からないだろうな」と気づける視点は、プロジェクトを円滑に進める上で、何よりも重宝されます。
答えのない「課題を発見する」洞察力
優れた営業は、顧客が口にする要望だけでなく、その裏にある「本当の課題」を見抜きます。この「課題発見能力」は、言われたものを作るだけでなく、顧客のビジネスを成功に導く「コンサルタント型エンジニア」になるための、最も重要な才能です。
板挟みを「好機に変える」調整能力
顧客と社内、上司と部下。様々な立場の間で板挟みになりながら、最適な落としどころを見つけてきた経験。その高度な「調整能力」は、複雑なプロジェクトの関係者をまとめ上げ、前に進めるリーダーシップそのものです。
人生を変える、3ヶ月の実践ロードマップ
これらの武器に気づけたなら、次はいよいよ行動です。3ヶ月で、新しいキャリアへの第一歩を踏み出しましょう。
【1ヶ月目：インプット期】 ITの全体像に“触れる”
まずは以前紹介した3冊の基礎知識本（ネットワーク、クラウド、サーバー）を「触れる」感覚で読みましょう。
僕が実際に読んで「これ以上ないほど分かりやすい」と感じた、以下の3冊の書籍をおすすめします。
最初から完璧に理解しようとしないでください。挫折します。1回目は見出しとまとめだけ、2回目は太字だけ、3回目で初めて全文を読む、くらいの軽い気持ちでOKです。「なんとなく、こういう世界なんだな」と全体像を掴むのが目的です。
【2ヶ月目：ハンズオン期】 実際に“手を動かす”
Microsoft 365の試用版環境を契約し、実際にユーザーやグループを作成してみましょう。
資格の勉強よりも、まず手を動かす。この経験が、後の学習効率を30倍にします。もしプログラミングに興味があれば、このタイミングでProgate（プロゲート）の無料レッスンを試して、自分の適性を判断するのも良いでしょう。僕のようにアレルギーを感じたら、迷わずM365の道へ！
Progate（プロゲート）で自分にプログラミング適性があるか確認する件については、以下記事で詳しく記載しています。
【3ヶ月目：アウトプット期】 “選択と集中”で形にする
以下のどちらか、自分に合う方を選んで挑戦します。
- 実践派のあなた：
Power Automateで簡単な自動化フローを作る、メール環境を構築してみるなど、より実践的な環境構築に挑戦する。 - 座学派のあなた：
MS-900（M365基礎）の資格勉強に集中し、知識を体系化する。
なお、資格そのものには、転職やキャリアチェンジを有利に進める効果は、正直あまり期待できないと考えています。資格自体よりも、「未経験から、自分で考えて行動し、資格を取得した」というプロセスが、あなたの本気度を証明する強力な武器になります。
最後に、30代のあなたへ
「もう30代だから、新しい挑戦は遅いかもしれない…」
その不安、よく分かります。僕も30代になった今、全く新しい挑戦を前にして、同じ不安を抱えています。
でも、そんな時にいつも自分に問いかける言葉があります。
「今の生き方を続けて、死ぬ時に後悔しないか？」
「あの時、挑戦しておけばよかった」 人生最後の瞬間に、そう思うことの方が、よっぽど恐ろしい。
この3ヶ月の挑戦で、人生を棒に振るようなリスクは全くありません。 まずはやってみて、「自分に合うか、合わないか」を感じてみる。それだけでも、あなたの人生にとっては、とてつもなく価値のある一歩です。
死ぬときに後悔しない生き方を、今この瞬間からはじめましょう。
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あなたの新しいキャリアへの挑戦を、心から応援しています！