未経験からのエンジニア転職。その最大の関門が「面接」です。
あなたもきっと、オンライン面接の基本的な作法や、「結論から話す」といったテクニックについては、すでに調べていることでしょう。
しかし、それらはあくまで「減点されない」ための守りの技術。 ライバルに打ち勝ち、「あなたを採用したい!」と面接官に思わせるには、もう一歩踏み込んだ攻めの戦略が必要です。
そして、その最強の戦略は、あなたの「営業経験」の中に眠っています。
この記事では、僕が実践した、面接を「審査される場」から「自分を売り込む商談の場」に変えるための、営業経験者だけが使える4つの自己PR術をお伝えします。
術一:「解決者」として名乗る、冒頭1分の自己PR
面接官が冒頭の自己紹介で知りたいのは、あなたの経歴の羅列ではありません。 「あなたは何ができて、何が得意で、我が社にどう貢献してくれるのか」という一点です。
まず、あなたのキャッチコピーを決めましょう。僕の場合はこうでした。 「顧客との対話を重視した、課題解決型のエンジニアです」
この軸を元に、冒頭の1分間を以下のように構成します。これは僕がサラリーマンのエンジニアからフリーランスエンジニア転身する際に実際に使っていたテンプレートです。
「始めまして、【あなたの名前】と申します。現在はMicrosoft 365 エンジニアとして、お客様のIT利活用やセキュリティ対策をご支援しております。 これまで30名規模から1000名以上規模の企業様を担当し、インフラからセキュリティまで、Microsoft 365の主要サービスは一通り実務で扱ってまいりました。 前職では法人営業を2年間経験しており、お客様としっかりと対話しながら課題を解決する環境構築を得意としております。本日はよろしくお願いいたします。」
ポイントは、単なる技術者ではなく、営業経験を武器に顧客の課題を解決できる人材であることを、冒頭で明確に宣言することです。これにより、面接官のあなたに対する見方が変わります。
術二:営業スキルを「技術的価値」に翻訳する技術
「営業経験が活かせます」とだけ言っても、面接官には響きません。 あなたのスキルが、エンジニアの現場でどのように「技術的価値」に変わるのかを、具体的に翻訳して伝えましょう。
- 「ヒアリング能力」は、「要件定義能力」へ
「営業時代、お客様の言葉にならないニーズを深掘りし、最適な提案をすることに注力してきました。この経験は、開発の初期段階で顧客の真の要求を引き出す『要件定義』の場面で、必ず活かせると確信しています。」 - 「目標達成意欲」は、「プロジェクト完遂能力」へ
「営業として、厳しい目標数字に対してあらゆる手段を尽くしてコミットしてきました。この目標への執着心は、エンジニアとして、困難なプロジェクトでも決して諦めず、最後までやり遂げる『完遂能力』に繋がると考えております。」 - 「関係構築力」は、「チームの火消し役」へ
「前職でプロジェクトが炎上しかけた際、営業として培った関係構築力と折衝能力を活かし、お客様と開発チームの間に立って冷静に落としどころを見つけ、事なきを得た経験があります。このスキルは、チーム開発を円滑に進める上で必ず貢献できます。」
このように、営業時代の言葉をエンジニアの言葉に「翻訳」することで、あなたの経験は一気にリアリティを帯び始めます。
術三:面接官の「懸念」を「信頼」に変える逆転の発想
面接官は、必ずあなたのキャリアチェンジに対する懸念を突いてきます。 「なぜ、わざわざ未経験のエンジニアに?」 この質問こそ、最大のチャンスです。
ここで「自分のキャリアアップのため」という利己的な本音を語ってはいけません。 面接官(会社側)のメリットを提示するのです。
「営業時代、技術提案の際は必ず社内のエンジニアに同行してもらっていましたが、常に2人分の工数がかかる非効率さを感じていました。また、お客様から私に質問をいただいても、一度エンジニアに確認が必要で、ご不便をおかけすることも多々ありました。 私自身が営業とエンジニアの役割を一人で担えれば、1人のリソースで2倍の価値を提供し、お客様の満足度も、会社の利益も向上させられると考え、エンジニアを志しました。」
この回答は、あなたの転職動機が、会社の利益に繋がるものであることを示し、面接官に「この候補者は、当社のことを考えてくれている」という強い信頼感を与えます。
術四:「逆質問」という名の、最終クロージング
面接の最後にある「何か質問はありますか?」は、あなたが面接官を「面接」できる唯一の時間です。ここで凡庸な質問をしてはいけません。
面接とは、あなたという商品を売り込む「商談」の場。 逆質問は、顧客(面接官)の課題をヒアリングし、最終提案(クロージング)を行う絶好の機会です。
- 課題ヒアリング型の逆質問:
- 「現在、御社のチームが抱えている人材面での課題は何ですか?」
- 「今回募集されているポジションの方には、入社後、特にどのような点を期待されていますか?」
- 理念共感型の逆質問:
- 「御社の〇〇という理念に大変共感しております。差し支えなければ、この理念が生まれた背景や、社員の皆様にどのように浸透しているかお伺いしてもよろしいでしょうか?」
そして、相手の回答に対して、「なるほど、その課題であれば、私の営業時代の〇〇という経験が、必ずお役に立てると確信しました」と、最後の一押しをするのです。
面接は「テスト」ではありません。 あなたの営業経験をフル活用すれば、それはあなたが主導権を握れる「商談」の場に変わります。健闘を祈ります!
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